DM道場とは、お客様と船場印刷が、ダイレクトメールについて、いっしょに考え新しいことにチャレンジしていくページです。
ミシン目入りで開封率は上がるが…
DMの封筒にミシン目を入れると、ついつい開けてみたくなるという人間心理が働いて、開封率が上がる。ならば、DMの封筒は必ずミシン目を入れたいところだが、料金割引において注意しなければならない点がある。
料金割引で「バーコード付郵便物」というサービスがある。定形郵便物および第二種郵便物を1,000通以上郵送する場合、受取人の住所等を表すバーコードを印刷すると、通常で5%料金が割引される。さらに、広告郵便物や区分郵便物のサービスを受けるとさらに、割引率は加算される。
ところが、このバーコード付郵便物はミシン目入りの封筒では一定の条件をクリアしないと割引の対象とはならない。その条件とはタイプと重量別に定められている。
タイプで条件が分かれる
まず、通常タイプは、1通の重さが25g以下と25g超50g以下で条件が分かれる。25g以下では封筒の短辺の一方に1か所にミシン目が入れられる。ミシン目は歯(切れている部分)は2ミリ以下、止め(切れていない部分)は1ミリ以下が求められる。25g超50g以下では、短辺の下の1か所だけである。ミシン目は歯が1.5ミリ以下、止めが1ミリ以下。
1枚の紙を折ってつくられる、折り畳みタイプは50g以下で、両短辺に1か所ずつ2か所までと、いずれかの長辺に1か所までの計3か所まで。ミシン目は歯(切れている部分)は2ミリ以下、止め(切れていない部分)は1ミリ以下が条件である。
また、開封用の「つまみ」のついた、おかしのパッケージにあるようなジッパータイプのミシン目の場合は封筒の裏面の下の短辺に限られる。さらに、25g以下は歯が5ミリ以下、止めは2ミリ以上、25g超50g以下では、歯が4ミリ以下、止めは2ミリ以上が必要となる。
ミシン目の間隔にまで及ぶ細かい条件ではあるが、これらをクリアすることで郵便料金のコストダウンと開封率アップの一石二鳥が実現するので、注意したいところだ。